1998年度 理事長所信

 1998年度 さぬき青年会議所初代理事長 伊原 勝志

そして私たちは行動を開始しました

 21世紀を目前に控え、瀬戸内三橋時代の到来で、人、物の流れが大きく変わろうとしている今、私たちは、人の前を歩くことを決意したのです。旅立ちの時を迎え、私は反省をもとに宣言します、「今こそ真のJCたらん」事を…。

 私たちの事業の中には、伝統という名にあぐらをかいて、その形だけを受け継いできた物がたくさんあります。メンバーの中にも行事そのものが目的であると間違う人もいます。私たちは、一つになったことにより、お互いにその事業の意味を、勉強することで再確認し、明確な目的意識をもって再出発しなければならない時期に来ているのです。

 そして私たちは決して仲良しクラブだけで終わってもいけません。メンバーは個々に自立した大人です。忙しい時間を割いて参加しているのですから、JCで自己のグレードを1ランクも、2ランクもアップさせて欲しいのです。その為にも、原点に戻り、自己修練のプログラムを充実させていこうと思います。

 また私達JCは、青年とは言っても、大人の経営集団であります。その私達が集い、考え、行動すれば、それは大変なパワーが発揮されます。シニアの方々も含めれば、その影響力は想像にあまるものがあるでしょう。

 それが統合して、地域に唯一の青年会議所になったからには、その影響力と同じ程度の発言、提言もしなくてはなりません。私達の住む社会をより良くするために、明日を担う青年経営者の団体として、何の意見も持たないのでは、その存在価値をも問われることになります。新しい中讚地域社会創造のため、私達JCは勉強もし、それを発表して、行政に働きかけ、協力できることはする団体である、という自覚とプライドをもって歩んでいきます。

 最後になりますが、私達は、JCに“さぬきJCあり”と言われるより、中讚地域の市民に認知される存在を目指します。そして、常に前向きに発言し、自己改革を続ける若者らしい団体を目指します。メンバー各位が、その個性を十分発揮し、相互に刺激しあい、協力しあうことで、數の力に加えてたくさんの顔を持った、活力ある集団になるのです。そんなJCになるための、はじめの一歩を間違うことなく踏み出した、という1年にしたいと思います。